ポリアモリーウィーク2025感想(2025-08-27)

ポリアモリーウィーク2025のアーカイブ視聴をした。

ポリアモリーについてアンテナを張っている理由

フェミニズムから語るポリアモリー ライフスタイルから特権的関係性を問い直す/栗田隆子さん

  • 平塚らいてうが自由恋愛に着目された人というのを知らなかった
  • 同意したところ
    • 「結婚には特権があって、例えば『50歳で恋人がいる』というと生々しく思われるが、『結婚している』というと問題ないとされる」
    • 「『結婚する』は『キリスト教である』と同じくらい、自由な思想信条的にみなされるべきでは」
      • キルケゴールいわく「結婚はキリスト教にしか存在しない」らしい
    • 「日本は税金の控除の話が家族に強く繋がっているので、恋愛に関することはライフスタイルではなく法的に語られるべき」
  • キリスト教では「嫉妬」が良いものとされているらしく、「所有」にとても関係することだと思ったので気になった

「運命の人はいるはず!」なのか?〜モテ/非モテの性愛規範とポリアモリー/西井開さん

  • 「一発逆転思考を持つこと自体は悪くない、それを現実にしようとしたときに問題が起きる」といったような話があり、私は一発逆転を考えるのはよく理解できるし、それ自体が否定されなくてよかった
    • ここらへんの自分のメモが熱こもっていたのでそのまま貼り

      一発逆転思考を否定する人は負け続けの人生の存在を知らないだけだと思う 一発逆転を考えたくなる背景を批判せずに、一発逆転思考に反対するのは無しでしょう

      「勝ち負けとかないよ」みたいなきれい事は要らないのだよな 基本的には「普通に生きているつもりなのに『負け』になっていた」だから 本人にも問題があるかもしれないけどただの特性かもしれないよな 普通に生きることが世間で不正解になっている

      一発逆転に反対する人はもっというと自分が踏みつけている側になっていないか振り返ってほしいとすら思う

      インセル批判に見せかけた規範的恋愛観の強化、健常者的世界観の強化、同じ境遇でもインセルにならなかったN=1の精神的自立性語りの生産性のなさ インセルを一方的にバカにしていい存在と切り離すこういう思想が、インセル発生に寄与してるのではないか 「できない人」をバカにしなくてもインセル批判はできるだろう 人によって頼れるものや頼りたいものは違うし、キャパも違うでしょう バカにしている暇があったら社会的要因を取り除く方に取り組んでくれないか

      「人間関係ってそういうもの(義務的にやるもの、ノルマ的にやるもの)じゃないじゃん」的ロマンは、それに適応している側だから言えることである インセル的世界観でいう「持ってる側」がそれを言うなよと

  • 「モノガミーの失語(そういうものでしょ、となってしまうこと)」というキーワードが興味深かった
  • Q&Aで「ポリアモリーを実践すると対人コストが増えないか?」という質問があり、それに対して梨谷美帆さんが「ケア相手も増える、ネットワークがあることで逆にコストカットできている」と言っていたのが印象的

全体的な感想

  • スライドがないフリートーク形式のとき、音質が悪かったりしてかなり聞き取りづらい(そして私は聞き取りがかなり苦手)ので、視聴することに疲れた…もう講演録だけでよいかな
  • 登壇者はポリアモリーではない人も多かったけど、「エシカルな付き合い方」を語りたいと思ったときにポリアモリーコミュニティに引き寄せられるんだろうなと思った